全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年1月30日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシアW部の寒冷渦:寒気拡大
・カザフスタンE部~シベリア70Eのリッジ:暖気東進
・太平洋170W~ベーリング海のリッジ:暖気北上
・ニュージーランドのリッジ:昇温

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特にシベリア70Eのリッジの流れで蛇行大。
・大西洋20Wのリッジ:暖気北上、850hPa・4℃線が50Nまで
・スペインの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が40N以南まで
・ロシアW部の寒冷渦:850hPa・-8℃以下の領域が拡大、ロシアE部で降温
・イランW部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は30N
・カザフスタンE部~シベリア70Eのリッジ:暖気東進、850hPa・-4℃線は60Nの少しN
・パキスタンのリッジ:暖気東進
・中国90E~バングラデシュの寒気トラフ:降温
・シベリア125Eの寒冷渦:850hPa・-36℃以下の寒気持続
・北極海140Eの高気圧:850hPa・-20℃以上の暖気
・太平洋160Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は35N
・同170W~ベーリング海のリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が60N近くまで
・同145Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-4℃線が40Nまで
・アメリカ105Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は30N、メキシコでは昇温
・同NE部の寒冷渦:寒気弱まる、850hPa・-16℃線は40N
・グリーンランドN部の寒冷渦:850hPa・-32℃以下の寒気持続
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・南極大陸70Eの高気圧:勢力縮小、周囲で降温
・アンゴラ~ジンバブエ付近で昇温
・オーストラリアNW部で降温
・ニュージーランドのリッジ:昇温
・太平洋80Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が35S近くまで
・大西洋50Wの寒気トラフ:寒気東進

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア125E57N付近
・南半球低極 -20℃:南極大陸140E74S付近
・高極(30日00UTC) 24℃:中央アフリカ、南スーダン、ナミビア、オーストラリアW部、メキシコ、アルゼンチンN部
・高極(30日12UTC) 28℃:エチオピア、ナミビア

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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