全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年1月31日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシアNW部の寒冷渦:寒気強化
・モンゴルE部の寒気トラフ:寒気南下
・太平洋160W~ベーリング海峡のリッジ:暖気北上
・カナダ90Wの寒冷渦:寒気強化
・オーストラリア中央部での昇温
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋160W~ベーリング海峡のリッジの流れで蛇行大。
・イタリア~チュニジアの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が35Nまで
・ロシアNW部の寒冷渦:寒気強化、850hPa・-12℃以下の領域が拡大
・シベリア80Eのリッジ:暖気東進、850hPa・-4℃線は60Nの少しS
・バングラデシュ~ミャンマーの寒気トラフ:寒気南下
・シベリア125Eの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-40℃以下
・モンゴルE部の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-12℃線が40N近くまで
・北極海150Eの高気圧:850hPa・-20℃以上の暖気持続
・太平洋165Eの寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は30N
・同160W~ベーリング海峡のリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が60Nまで
・同135Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が35N以南まで
・アメリカ~カナダ110Wのリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が55N以北まで
・カナダ90Wの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-28℃以下の領域が拡大
・アメリカ90Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が35N近くまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・南極大陸70Eの高気圧:さらに勢力縮小、周囲で降温持続
・南アフリカのSの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40Sまで
・オーストラリア中央部で昇温
・ニュージーランドのリッジ:昇温
・チリの寒気トラフ:寒気弱まる
・アルゼンチンN部で降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -40℃:シベリア120E59N付近
・南半球低極 -20℃:南極大陸00E83S、110E73S、135E72S、85W76S付近
・高極(31日00UTC) 24℃:中央アフリカ、コンゴN部、ナミビア、南アフリカ、オーストラリアのW、メキシコ、アルゼンチンN部
・高極(31日12UTC) 28℃:エチオピア、ナミビア
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載