全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年2月5日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ポルトガルのSWの寒冷渦:寒気南下
・ロシア40Eの寒気トラフ:寒気南下
・カナダ105Wの寒冷渦:寒気南下
・アメリカ90Wの寒気トラフ:寒気南下
・南極大陸ほぼ全域での降温
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特にポルトガルのSWの寒冷渦、太平洋135Wの高気圧を周る流れで蛇行大。
・大西洋30Wのリッジ:暖気東進、850hPa・4℃線は55Nの少しN
・ポルトガルのSWの寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が25N近くまで
・リビアのリッジ:アルジェリア、リビアで昇温
・サウジアラビアW部の寒冷渦:寒気東進、スーダン、南スーダン、中央アフリカで降温
・ロシアNW部の寒冷渦:寒気強化、850hPa・-20℃以下
・同40Eの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が45Nまで
・シベリア65Eのリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が60Nまで
・インドN部の寒気トラフ:寒気東進
・シベリア85Eの寒冷渦:寒気弱まりつつ西進、850hPa・-28℃
・北極海160Eの高気圧:850hPa・-16℃以上の暖気
・太平洋170Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Nの少しS
・アラスカのリッジ:暖気東進、850hPa・-4℃線は60Nの少しN
・カナダ105Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-28℃線が55N以南まで
・アメリカ90Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-12℃線が40Nまで
・メキシコで昇温
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・南極大陸ほぼ全域で降温持続
・オーストラリアSE部の寒冷渦:寒気北上、オーストラリアW部、同中部で降温
・ニュージーランドのリッジ:暖気持続
・アルゼンチン40Sのリッジ:昇温
・大西洋45Wの寒冷渦:寒気北上、パラグアイ~ブラジルS部で降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:カナダ110W69N付近
・南半球低極 -24℃:南極点付近、南極大陸150E75S付近
・高極(5日00UTC) 28℃:メキシコ
・高極(5日12UTC) 28℃:ナミビア、南アフリカ
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載