全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年3月31日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・モロッコのリッジ:昇温
・ロシアN部の寒冷渦:寒気南下
・イランのリッジ:昇温
・アメリカ95Wの寒気トラフ:寒気南下
・南太平洋130Wの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・大西洋30Wの高気圧:暖気北上、850hPa・0℃線が65N近くまで
・モロッコのリッジ:昇温、イベリア半島で暖気北上
・モーリタニアとその周辺で昇温
・スイス付近の高気圧:850hPa・8℃以上の暖気持続
・ロシアN部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・-4℃線が55Nまで
・ギリシア付近の寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線がエジプトN部、リビアNE部まで
・イランのリッジ:サウジアラビア、イラク、イランで昇温
・カザフスタン65Eの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-8℃線が45Nまで
・シベリア110Eの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-20℃線が60Nまで
・太平洋150Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は35N
・同150Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-8℃線が45Nまで
・アメリカ95Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-8℃線が40Nまで
・メキシコで昇温
・バッフィン島の寒冷渦:850hPa・-36℃以下の寒気持続、寒気南下、850hPa・-20℃線が60N以南まで
・大西洋45Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-8℃線が40N
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・南極大陸で寒気強化:130E77S付近を中心に850hPa・-36℃以下の領域が大きく拡大
・ウェッデル海のリッジ:暖気南下、850hPa・-12℃線が80Sまで
・南アフリカのSWの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少しS、南アフリカSW部で降温
・インド洋95Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少しS、オーストラリアSW部で降温
・オーストラリアSE部のリッジ:昇温
・ニュージーランドのWの寒冷渦:寒気東進
・太平洋130Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40Sまで
・大西洋40Wの寒冷渦:寒気東進、チリ・アルゼンチン40S以南で降温
・ブラジルS部の寒気トラフ:寒気北上
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:バッフィン島85W70N付近
・南半球低極 -40℃:南極大陸110E73S付近
・高極(31日00UTC) 28℃:メキシコ
・高極(31日12UTC) 28℃:エチオピア、サウジアラビアS部、インドS部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載