全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年7月1日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アルジェリアの高気圧:昇温
・シベリア70Eのリッジ:暖気東進
・シベリア130Eの高気圧:暖気縮小、南下
・カナダ105Wの高気圧:暖気東進
・チリS部~南太平洋80Wの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にカナダ100W~グリーンランドのEの流れで蛇行大
・アルジェリアの高気圧:昇温、850hPa・32℃以上
・ノルウェーのWの高気圧:850hPa・12℃以上の暖気が東進
・スヴァールバル諸島の寒冷渦:寒気強化(850hPa・-4℃)しつつ東進
・ドイツ~チェコの寒冷渦:850hPa・8℃以下の寒気東進
・シベリア70Eのリッジ:暖気東進、850hPa・20℃線は60Nの少しN
・シベリア130Eの高気圧:850hPa・20℃以上の領域は縮小しつつ、オホーツク海で暖気南下
・アラスカのリッジ:暖気北上、850hPa・8℃線が65N以北まで
・エルズミーア島のSWの寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は70N
・カナダ105Wの高気圧:暖気東進、850hPa・28℃以上の領域は消滅、850hPa・24℃線は60Nの少しN
・同80Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・8℃線が45Nまで
・ラブラドル海の寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が50N近くまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・大西洋20Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S以北まで
・南アフリカのEの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40S、南アフリカで降温
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S以北まで
・太平洋160Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少しN
・チリS部~太平洋80Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少しN、チリ・アルゼンチン35S以南で降温
・パラグアイ、ブラジルS部で昇温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海、ボーフォート海、カナダN部の広範囲
・南半球低極 -40℃:南極大陸60E76S、140E79S付近
・高極(1日00UTC) 32℃:アルジェリア、サウジアラビア~イラン、カナダSW部、アメリカNW部
・高極(1日12UTC) 36℃:サウジアラビア
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/