全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年7月10日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アルジェリアの高気圧:暖気北上
・シベリア180Wのリッジ:暖気東進
・アメリカSW部の高気圧:昇温
・バッフィン島S部の寒冷渦:寒気南下
・アルゼンチンの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・大西洋20Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が50N以南まで
・アルジェリアの高気圧:暖気北上、850hPa・24℃線が40N近くまで、モロッコ、イベリア半島で昇温
・スヴァールバル諸島のEの寒冷渦:寒気東進
・タイミル半島の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-8℃線が70N近くまで
・シベリア180Wのリッジ:暖気東進、850hPa・16℃線は70N
・アメリカSW部の高気圧:昇温、850hPa・32℃以上
・カナダ100Wのリッジ:暖気東進、850hPa・8℃線は70N
・バッフィン島S部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が55Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特に太平洋160Wの寒冷渦を周る流れで蛇行大
・南極大陸150Eのリッジ:昇温、ロス海S部に850hPa・-12℃以上の暖気
・南アフリカW部で昇温
・インド洋95Eの寒冷渦:寒気北上、850hPa・0℃線が30Sまで
・オーストラリアのSの寒冷渦:寒気東進、オーストラリア中央部では昇温
・ニュージーランドのEの寒気トラフ:寒気停滞(ブロッキング)、850hPa・0℃線は40Sの少しN
・アルゼンチンの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しN、アルゼンチン30S以南で降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海130Eの寒冷渦周辺(タイミル半島~東シベリア海)
・南半球低極 -40℃:南極大陸10W85S付近
・高極(10日00UTC) 36℃:アメリカSW部
・高極(10日12UTC) 36℃:サウジアラビア、イラン、アフガニスタン、中国80E付近
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/