全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年7月16日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イベリア半島のリッジ:昇温
・シベリア110Eのリッジ:暖気東進
・エルズミーア島のSの寒冷渦:寒気南下
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:寒気北上
・アルゼンチンS部の寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・イベリア半島のリッジ:昇温、850hPa・20℃線は40Nの少しN
・イタリアの寒冷渦:850hPa・12℃以下の寒気持続
・シベリア80Eの寒冷渦:昇温、850hPa・4℃以下の領域は消滅
・同110Eのリッジ:暖気東進、850hPa・16℃線は60N
・日本N部の高気圧:N側に850hPa・20℃以上の暖気
・北極海150Eの寒冷渦:850hPa・-4℃以下の寒気東進
・アラスカのリッジ:暖気東進
・エルズミーア島のSの寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が60N以南まで、850hPa・-8℃以下の領域は消滅(昇温)
・カナダ75Wの寒気トラフ:寒気東進
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特に南極大陸115Eの高気圧を周る流れで蛇行大
・南極大陸115Eの高気圧:暖気南下
・南アフリカのSWの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しN
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35Sまで
・ニュージーランドで昇温
・太平洋110Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線は40S近くまで
・アルゼンチンS部の寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S近くまで、アルゼンチン35S以北では昇温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:北極海150Eの寒冷渦周辺、カナダN部
・南半球低極 -40℃:南極大陸20W86S、135E84S、150E74S付近
・高極(16日00UTC) 32℃:アルジェリアW部とその周辺、サウジアラビア、イラン、アフガニスタン、アメリカSW部
・高極(16日12UTC) 36℃:イラン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/