全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年8月21日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシアSE部の高気圧:暖気東進
・シベリア145Eのリッジ:昇温
・エルズミーア島の寒冷渦:寒気東進
・カナダ80Wのリッジ:暖気北上
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にシベリア70~145Eの流れで蛇行大
・北海~グリーンランドE部のリッジ:暖気東進、850hPa・8℃線は60N
・ロシアSE部(60E)の高気圧:暖気東進、850hPa・20℃線は60N
・モンゴルW部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が50Nまで
・オホーツク海~シベリア145Eのリッジ:昇温、850hPa・12℃線は70Nの少しS
・チュコート海の寒冷渦:寒気南下、850hPa・-8℃以下の寒気
・エルズミーア島の寒冷渦:850hPa・-8℃以下の寒気東進
・カナダ80Wのリッジ:暖気北上、850hPa・16℃線が55N以北まで
・グリーンランドのSの寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が50Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・南極大陸110Eのリッジ:暖気北上(降温)
・大西洋35Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S以北まで
・同10Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が25S以北まで
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35Sまで
・オーストラリアNW部で昇温
・太平洋170Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35Sまで
・同80Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が30S近くまで
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:チュコート海、エルズミーア島付近
・南半球低極 -44℃:南極点付近
・高極(21日00UTC) 28℃:アルジェリアとその周辺、アラビア半島~イラン、アメリカ100~110W付近
・高極(21日12UTC) 32℃:サウジアラビア、イエメン、イラン、パキスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/