全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年8月31日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北極点近くの寒冷渦:寒気強化
・イギリスのNWの高気圧:暖気持続
・カザフスタン~ウズベキスタンの寒気トラフ:寒気南下
・カナダ100Wのリッジ:暖気北上
・南インド洋100Eの寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・北極点近くの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-12℃以下の領域拡大
・イギリスのNWの高気圧:850hPa・12℃以上の暖気持続
・北欧の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が65N近くまで
・ポーランドの寒冷渦:寒気東進、ウクライナで降温
・カザフスタン~ウズベキスタンの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・16℃線が40Nまで
・シベリア140Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は65N
・太平洋150Eの寒気トラフ:日本で寒気南下、850hPa・12℃線が40Nまで
・カナダ125Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・8℃線が40N近くまで
・同100Wのリッジ:暖気北上、850hPa・20℃線が50N以北まで
・グリーンランドの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-8℃以下の領域拡大
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特に南極大陸130Eのリッジの流れで蛇行大
・南極大陸130Eのリッジ:暖気南下、850hPa・-16℃線が75S近くまで
・南アフリカの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-4℃線が35Sまで、ボツワナ、南アフリカE部では昇温
・インド洋100Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35Sまで
・オーストラリアNW部、SE部で昇温
・太平洋165Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35Sまで
・同105Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-4℃線が40S以北まで
・チリ・アルゼンチン35S以北で昇温

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:北極点~ボーフォート海
・南半球低極 -44℃:南極大陸05E86S、120E85S付近
・高極(31日00UTC) 32℃:サウジアラビアW部、アメリカ105~120W付近
・高極(31日12UTC) 32℃:サウジアラビア、イラン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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