全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年10月1日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イギリスのNWの寒冷渦:寒気南下
・シベリア80Eの寒冷渦:寒気強化
・シベリア135Eの寒冷渦:寒気東進
・オーストラリアW岸の寒気トラフ:寒気東進
・南太平洋85Wの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にグリーンランドS部~カザフスタン70E付近の流れ、アラスカのSの寒冷渦を周る流れで蛇行大
・イギリスのNWの寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が50Nまで
・スヴァールバル諸島のリッジ:ブロッキング、降温、850hPa・0℃以上の領域縮小
・トルコ~ギリシアの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が40Nまで
・シベリア80Eの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-4℃以下の領域拡大
・同135Eの寒冷渦:寒気東進、850hPa・8℃線は40N
・アラスカのSの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-4℃線が50Nまで
・カナダ120Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は45N
・バッフィン島S部の高気圧:暖気東進、850hPa・0℃線は70N
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・南極大陸100Eのリッジ:W側で暖気南下、850hPa・-20℃線が75Sまで
・南アフリカ、ナミビアの寒気トラフ:寒気東進
・オーストラリアW岸の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は25Sの少しS
・タスマン海のリッジ:ニュージーランドで昇温
・太平洋85Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は40Sの少しN
・アルゼンチン35S以北、ウルグアイで降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -16℃:東シベリア海、チュコート海
・南半球低極 -44℃:南極大陸115E79S付近
・高極(1日00UTC) 28℃:ナミビアNE部とその周辺、イラン、メキシコN部
・高極(1日12UTC) 28℃:アンゴラとその周辺、アラビア半島~アフガニスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/