全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年10月25日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシア55E~トルコE部の寒気トラフ:寒気東進
・ラプテフ海~東シベリア海の寒冷渦:寒気強化
・アメリカのWの寒気トラフ:寒気東進
・オーストラリアのWの寒気トラフ:寒気東進
・南米大陸S部で昇温
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にカナダN部の高気圧を周る流れで蛇行大
・イギリスの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は55N
・バルカン半島の高気圧:暖気東進、850hPa・8℃線は55Nの少しN
・イタリアのSの寒冷渦:寒気南下、850hPa・12℃線が30N以南まで
・ロシア55E~トルコE部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は45N
・ラプテフ海~東シベリア海の寒冷渦:寒気強化、850hPa・-20℃以下の領域拡大
・アメリカのW(太平洋130W)の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は35N
・カナダ90Wの高気圧:ブロッキング、暖気持続、850hPa・4℃線は70N
・グリーンランドNW部の寒冷渦:850hPa・-24℃以下の寒気持続
・大西洋50Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-4℃線が50Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にオーストラリアのWの寒気トラフの流れで蛇行大
・南極大陸100Eのリッジ:暖気南下、850hPa・-12℃線が75S以南まで
・ナミビアS部、南アフリカW部で昇温
・オーストラリアのWの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は30Sの少しS、オーストラリアW部で降温
・太平洋165Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少しN
・南米大陸S部(20~40S)で昇温:850hPa・20℃以上
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -24℃:グリーンランドN部
・南半球低極 -36℃:南極大陸060E86S~150E77S付近
・高極(25日00UTC) 24℃:アフリカ大陸の広範囲、サウジアラビア、メキシコ
・高極(25日12UTC) 28℃:ナミビア~ザンビア
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/