全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2022年3月16日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・バレンツ海のリッジ:暖気北上
・サウジアラビアW部の寒気トラフ:寒気東進
・中国NE部の寒気トラフ:寒気南下
・北大西洋45Wの寒気トラフ:寒気東進
・南極大陸120Eの大規模なリッジ:暖気南下
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にフィンランドの高気圧、カムチャツカ半島の高気圧、グリーンランドS部の寒冷渦を周る流れで蛇行大
・イギリスのWの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は50N
・モロッコの寒冷渦:寒気弱まりつつ東進、850hPa・4℃以下の領域縮小
・バレンツ海のリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が80N以北まで
・ロシア50Eの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-12℃線が45Nまで
・サウジアラビアW部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は30N
・イランE部~インドで昇温:850hPa・24℃以上の領域拡大
・中国110Eの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・12℃線が30Nまで
・中国NE部の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-16℃線が45Nまで
・大西洋45Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-20℃線は50N
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特に南極大陸120Eの大規模なリッジの流れで蛇行大
・南極大陸120Eの大規模なリッジ:暖気南下、850hPa・-8℃線が70S以南まで
・大西洋20Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は40Sの少しN
・インド洋80Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は40S
・太平洋85Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は50Sの少しN
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:バッフィン島
・南半球低極 -40℃:南極大陸00W86S付近
・高極(16日00UTC) 24℃:セネガル~エチオピアSW部、サウジアラビア、イランE部~インド、オーストラリア、メキシコ
・高極(16日12UTC) 28℃:ウガンダ・ケニア~サウジアラビアS部、イラン、アフガニスタン、パキスタン、オーストラリア中央部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/