全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2022年6月8日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イラン~パキスタンでの昇温
・シベリア120Eの高気圧:暖気持続
・エルズミーア島の寒冷渦:寒気南下
・オーストラリアE部での寒気北上
・南太平洋80Wの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・大西洋40Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が45Nまで
・イギリス~フランスの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は50Nの少しS
・イラン~パキスタンで昇温:850hPa・32℃以上の領域拡大
・カザフスタン80Eのリッジ:暖気東進、850hPa・16℃線は55Nの少しS
・シベリア120Eの高気圧:850hPa・16℃以上の暖気持続
・エルズミーア島の寒冷渦:寒気南下、850hPa・-8℃線が70Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特に00E(南極大陸とそのN)~太平洋120Wの流れで蛇行大
・南極大陸100Eの高気圧:SW~S側(南極点を含む)で昇温
・インド洋60Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35Sまで
・タスマン海の寒気トラフ:オーストラリアE部で寒気北上、850hPa・0℃線が25S近くまで
・太平洋165Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・12℃線が20S(トンガ)まで
・同80Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40Sまで
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:北極海60E87N付近、エルズミーア島のS
・南半球低極 -40℃:南極大陸15E84S、110E73S付近
・高極(8日00UTC) 32℃:サウジアラビア、クウェート、アメリカSW部、メキシコ
・高極(8日12UTC) 32℃:アラビア半島~パキスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/