全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2022年6月10日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・スペイン~フランスのリッジ:昇温
・シベリア85Eのリッジ:暖気北上
・アメリカ110Wのリッジ:昇温
・タスマン海の寒気トラフ:ブロッキング
・アルゼンチンのEの寒冷渦:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・スペイン~フランスのリッジ:昇温、イベリア半島で850hPa・20℃以上の領域拡大
・ギリシアの寒冷渦:寒気南下、850hPa・20℃線が30N(チュニジア、リビアNW部)まで
・シベリア85Eのリッジ:暖気北上、850hPa・12℃線が60Nまで
・東シベリア海の高気圧:暖気北上、850hPa・-4℃線が北極点まで
・ボーフォート海の寒冷渦:寒気南下、850hPa・-8℃線が70Nまで
・アメリカ110Wのリッジ:昇温、850hPa・16℃線は50N
・グリーンランドNW部の寒冷渦:寒気東進、850hPa・-8℃線は70N
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にインド洋70E~南米大陸S端付近の流れで蛇行大
・南極大陸100Eの高気圧:周辺の広範囲で昇温
・大西洋20Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S近くまで
・インド洋90Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35S
・タスマン海の寒気トラフ:ブロッキング、850hPa・0℃線は40Sの少しN
・太平洋110Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が30S以北まで
・アルゼンチンのEの寒冷渦:寒気北上、850hPa・-4℃線が35Sまで、アルゼンチン40S以北、ウルグアイ、ブラジルS部で降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:グリーンランドNW部
・南半球低極 -40℃:南極大陸105E87S付近
・高極(10日00UTC) 32℃:サウジアラビア~パキスタン、アメリカSW部、メキシコN部
・高極(10日12UTC) 36℃:イラン、パキスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/