全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2022年6月15日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・スペインのリッジ:ブロッキング
・シベリア100Eのリッジ:暖気北上
・五大湖のリッジ:暖気東進
・南極大陸80Eの高気圧:暖気持続
・南アフリカの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・スペインのリッジ:ブロッキング、850hPa・20℃線は45N
・ロシア50Eのリッジ:暖気北上、850hPa・12℃線が60Nまで
・イランE部~パキスタンで昇温:850hPa・36℃以上の領域拡大
・シベリア100Eのリッジ:暖気北上、850hPa・16℃線が60Nまで
・アメリカ105Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・8℃線は40N
・五大湖(85W)のリッジ:暖気東進、850hPa・20℃線は50Nの少しS
・バッフィン島N部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・-8℃線が70N近くまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特に90Eの寒冷渦、165Wの寒冷渦(共に南極大陸のN)を周る流れで蛇行大
・南極大陸80Eの高気圧:850hPa・-16℃以上の暖気持続
・南アフリカの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・8℃線は25S、ボツワナ、南アフリカE部で降温
・インド洋90Eの寒気トラフ:ブロッキング、寒気北上、850hPa・-4℃線が40Sまで
・ニュージーランドのEの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しS
・チリ・アルゼンチンS部の寒気トラフ:寒気北上、チリ・アルゼンチン30S以南で降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:グリーンランドN部
・南半球低極 -36℃:南極大陸110E73S付近
・高極(15日00UTC) 32℃:イランE部、アフガニスタンS部、パキスタンW部、アメリカ100~110W付近
・高極(15日12UTC) 36℃:イランE部、アフガニスタンS部、パキスタンW部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/