全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2022年6月17日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・フランス~北欧のリッジ:暖気北上
・シベリア115Eのリッジ:暖気東進
・アメリカ105Wのリッジ:暖気北上
・カナダ80Wの寒気トラフ:寒気南下
・アルゼンチンの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・北極点の寒冷渦:850hPa・-8℃以下の寒気持続
・フランス~北欧のリッジ:暖気北上、850hPa・8℃線が60Nまで
・シベリア115Eのリッジ:暖気東進、850hPa・12℃線は70N
・アメリカW岸の寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が30Nまで
・同105Wのリッジ:暖気北上、850hPa・16℃線が50Nまで
・カナダ80Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・8℃線が45N近くまで
・バッフィン島S部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・-4℃線が60Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にオーストラリアのSW(110E)~アルゼンチン(60W)の流れで蛇行大
・南極大陸80Eの高気圧:850hPa・-16℃以上の暖気は持続、周辺では降温
・南アフリカのWの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が30Sまで
・マダガスカルのSの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は30S
・オーストラリアのSWの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35S
・太平洋160Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-4℃線が40Sまで
・アルゼンチンの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-4℃線が40Sまで、アルゼンチン40S以北、パラグアイ、ウルグアイで降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海の広範囲、バッフィン島S部
・南半球低極 -36℃:南極点~05W82S付近、南極大陸120E74S付近
・高極(17日00UTC) 32℃:アラビア半島E部~パキスタンW部、アメリカSW部、メキシコN部
・高極(17日12UTC) 36℃:イラン、中国100E付近
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/