全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2023年1月31日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・バルカン半島の寒気トラフ:ブロッキング
・中国115Eの寒気トラフ:寒気南下
・東シベリア海の高気圧:暖気北上
・カナダ85Wの寒冷渦:寒気強化
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にシベリア100E~カナダ・アメリカ100Wの流れで蛇行大
・フィンランドの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-8℃以下の領域拡大
・バルカン半島の寒気トラフ:ブロッキング、850hPa・-4℃線は40N
・中国115Eの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-12℃線が40N近くまで
・東シベリア海の高気圧:暖気北上、850hPa・-8℃線が75Nまで
・カナダ85Wの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-36℃以下の領域拡大
・同70Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-20℃線は45N
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・大西洋00Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が45Sまで
・インド洋60Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40S
・オーストラリアのS(135E)の寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S以北まで
・太平洋140Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-4℃線が50Sまで
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:カナダ85Wの寒冷渦中心周辺
・南半球低極 -24℃:南極大陸105E71S~150E78S付近
・高極(31日00UTC) 24℃:ナイジェリアE部~エチオピアNW部、ナミビアSE部とその周辺、メキシコ、アルゼンチンW部
・高極(31日12UTC) 28℃:ナミビア、エチオピアNW部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/