全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2023年3月7日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イギリスの寒気トラフ:寒気南下
・カザフスタンE部のリッジ:暖気北上
・アラスカのSの高気圧:暖気北上
・アメリカNE部での寒気南下
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にアラスカのSの高気圧を周る流れ、バッフィン湾の高気圧を周る流れで蛇行大
・イギリスの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-8℃線が55N以南まで
・カザフスタンE部(75E)のリッジ:暖気北上、850hPa・8℃線が50Nまで
・千島列島の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-4℃線が45Nまで
・アラスカのSの高気圧:暖気北上、850hPa・4℃線が65Nまで
・アメリカのNWの寒冷渦:ブロッキング、850hPa・0℃線は30Nの少しN
・アメリカNE部で寒気南下:850hPa・-4℃線が40Nまで
・バッフィン湾の高気圧:昇温、850hPa・4℃以上の領域出現
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・大西洋05Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40Sまで
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40S
・ニュージーランドのリッジ:暖気東進、850hPa・12℃線は40Sの少しS
・太平洋90Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は45Sの少しN
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -28℃:北極海110Eの寒冷渦中心付近
・南半球低極 -36℃:南極点付近、南極大陸100E82S、125E78S付近
・高極(7日00UTC) 28℃:中央アフリカN部、エチオピアNW部とその周辺、メキシコ
・高極(7日12UTC) 28℃:アフリカ大陸の広範囲
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/