全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2023年5月14日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イギリスのWの寒気トラフ:寒気東進
・ベラルーシの高気圧:暖気北上
・中国90~120Eでの昇温
・セントローレンス湾の寒冷渦:寒気南下
・フィジー付近での寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特に太平洋165W~大西洋60Wの流れで蛇行大
・イギリスのWの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は45Nの少しN
・アルジェリアの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・16線が30N以南まで
・ベラルーシの高気圧:暖気北上、850hPa・4℃線が70N近くまで
・バルカン半島のリッジ:暖気北上、850hPa・16℃線が40Nまで
・シベリア115Eの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が50N以南まで
・中国90~120Eで昇温:850hPa・24℃以上の領域拡大
・カナダ115Wの高気圧:ブロッキング、850hPa・12℃線は60Nの少しN
・セントローレンス湾(60W)の寒冷渦:寒気南下、850hPa・-4℃線が45Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・大西洋35Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・8℃線は25S
・マダガスカルのS(50E)の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35S
・フィジー付近で寒気北上:850hPa・12℃線が20S(トンガ)まで
・太平洋100Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-4℃線が40Sまで
・チリ・アルゼンチンのリッジ:暖気南下、850hPa・16℃線が40Sまで
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -20℃:北極海の寒冷渦周辺
・南半球低極 -44℃:南極大陸05E84S付近
・高極(14日00UTC) 28℃:モーリタニア~インド、メキシコ
・高極(14日12UTC) 32℃:サウジアラビアS部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/