全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2023年6月9日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ノルウェーのリッジ:暖気北上
・シベリア120Eのリッジ:暖気東進
・カナダ130Wのリッジ:昇温
・オーストラリアのSの寒冷渦:寒気北上
・アルゼンチンのSEの寒気トラフ:寒気東進

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特に太平洋170Wの寒冷渦を周る流れで蛇行大
・アイスランドのWの寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は60N
・ノルウェーのリッジ:暖気北上、850hPa・4℃線が65Nまで
・ロシアNW部(40E)の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が60N以南まで
・シベリア120Eのリッジ:暖気東進、850hPa・8℃線は70N
・カナダ130Wのリッジ:昇温、850hPa・16℃線は65N
・アメリカNE部の寒冷渦:ブロッキング、850hPa・12℃線は35Nの少しS
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特に南極大陸120Eのリッジの流れで蛇行大
・南極大陸120Eのリッジ:昇温、850hPa・-28℃以下の領域が大きく縮小
・大西洋15Wの寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しS
・南アフリカの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・12℃線は25S
・インド洋100Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S以北まで
・オーストラリアのS(140E)の寒冷渦:寒気北上、850hPa・4℃線が30S以北まで
・ニュージーランドのNEの寒冷渦:寒気東進、850hPa・12℃線は20Sの少しN(バヌアツ、フィジー)
・アルゼンチンのSE(55W)の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は30S

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:北極海、ボーフォート海、バッフィン湾、グリーンランド
・南半球低極 -40℃:南極大陸30W87S、85E87S付近
・高極(9日00UTC) 32℃:メキシコ
・高極(9日12UTC) 32℃:アルジェリアS部、アラビア半島、イランSE部~パキスタン、中国95E付近

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です