全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2023年6月10日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北欧のリッジ:暖気北上
・シベリア130Eのリッジ:暖気東進
・カナダ115Wのリッジ:昇温
・南アフリカのEの寒気トラフ:寒気東進
・アルゼンチンの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にシベリア130E~アメリカのE(70W)の流れで蛇行大
・北欧のリッジ:暖気北上、850hPa・4℃線が70Nまで
・シベリア80Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・12℃線は50Nの少しS
・同130Eのリッジ:暖気東進、850hPa・16℃線は65Nの少しS
・太平洋175Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が35N近くまで
・カナダ115Wのリッジ:昇温、850hPa・16℃以上の領域拡大
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・大西洋00Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が35S近くまで
・南アフリカのEの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・12℃線は25Sの少しN、南アフリカE部、モザンビークS部で降温
・オーストラリアのS(115E)の寒冷渦:寒気北上、850hPa・0℃線が35S以北まで
・太平洋150Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S以北まで
・アルゼンチンの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は40S、アルゼンチン35S以北、ウルグアイで降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:北極海、カナダN部
・南半球低極 -40℃:南極大陸145E86S付近
・高極(10日00UTC) 32℃:アルジェリアSE部、メキシコ
・高極(10日12UTC) 32℃:アルジェリアSE部、アラビア半島~パキスタン、中国80~90E付近(タクラマカン砂漠)
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/