全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2023年6月11日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・中国NW部(タクラマカン砂漠)での昇温
・シベリア140Eのリッジ:暖気北上
・バッフィン島E部の寒冷渦:寒気南下
・オーストラリアSW部の寒気トラフ:寒気北上
・アルゼンチンのEの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にアラスカのSWの寒冷渦を周る流れで蛇行大
・北欧のリッジ:暖気北上、850hPa・8℃線が70N近くまで
・シベリア70Eの寒冷渦:寒気東進、850hPa・-4℃線は60N
・中国NW部(タクラマカン砂漠)で昇温:850hPa・32℃以上の領域拡大
・シベリア140Eのリッジ:暖気北上、850hPa・12℃線が70N近くまで
・アラスカのSWの寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が35N以南まで
・バッフィン島E部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・-8℃線が65Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特に太平洋115W~大西洋05Wの流れで蛇行大
・南アフリカのWの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が35S以北まで
・オーストラリアSW部(120E)の寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が30S以北まで
・太平洋175Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・8℃線が25S以北まで
・同135Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-12℃線が50Sまで
・アルゼンチンのE(50W)の寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が30S近くまで、アルゼンチン35S以北、パラグアイ、ウルグアイで降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:北極海、カナダN部
・南半球低極 -40℃:南極大陸10E85S付近
・高極(11日00UTC) 32℃:メキシコ
・高極(11日12UTC) 32℃:アルジェリアSE部とその周辺、アラビア半島~パキスタン、中国75~95E付近(タクラマカン砂漠)
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/