全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2023年6月25日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・グリーンランドのリッジ:暖気北上
・ドイツ~ノルウェーS部のリッジ:暖気北上
・中国NE部のリッジ:暖気東進
・オーストラリアSW部の寒冷渦:寒気北上
・南太平洋175Wの寒冷渦:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特に北欧のリッジを周る流れ、ベーリング海の寒冷渦を周る流れで蛇行大
・グリーンランドのリッジ:暖気北上、850hPa・8℃線が80Nまで
・ドイツ~ノルウェーS部のリッジ:暖気北上、850hPa・12℃線が65N近くまで
・中国NE部のリッジ:暖気東進、850hPa・20℃線は50N
・北極海120Wのリッジ:暖気北上、850hPa・8℃線が75N近くまで
・カナダ90Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-4℃線が60Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にインド洋90Eのリッジの流れで蛇行大
・大西洋30Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-8℃線が45Sまで
・ナミビアのWの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・8℃線が20Sまで
・オーストラリアSW部の寒冷渦:寒気北上、850hPa・0℃線が30S近くまで
・太平洋175Wの寒冷渦:寒気北上、850hPa・12℃線が15S付近(バヌアツ、フィジー)まで
・同130Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-4℃線が40S近くまで
・同90Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少しS
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海、バッフィン湾
・南半球低極 -44℃:南極大陸110E73S付近
・高極(25日00UTC) 36℃:イランE部、アフガニスタンS部
・高極(25日12UTC) 36℃:イラン~パキスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/