全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2023年7月5日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・中国NE部の寒冷渦:S側で暖気東進
・アメリカ100Wの寒気トラフ:寒気南下
・グリーンランドS部のリッジ:暖気北上
・南アフリカのEの寒気トラフ:寒気北上
・オーストラリア130Eの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特に太平洋170Wの寒冷渦を周る流れで蛇行大
・アイスランドの寒冷渦:850hPa・0℃以下の寒気持続
・中国NE部の寒冷渦:S側で暖気東進、850hPa・24℃線は40Nの少しN
・ボーフォート海のリッジ:暖気北上、850hPa・12℃線が75N以北まで
・アメリカ100Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・8℃線が45N以南まで
・グリーンランドS部のリッジ:暖気北上、850hPa・12℃線が65Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特に太平洋105Wのリッジを周る流れで蛇行大
・大西洋15Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は30Sの少しS
・南アフリカのEの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が30S近くまで
・オーストラリア130Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は30Sの少しN
・ニュージーランドのEの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S近くまで
・フィジーのSE(175W)で寒気北上:850hPa・8℃線が20S近く(トンガ)まで
・チリ・アルゼンチンS部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しN
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海の寒冷渦周辺
・南半球低極 -40℃:南極点周辺、南極大陸145E75S付近
・高極(5日00UTC) 32℃:モーリタニア~アルジェリア、サウジアラビア~パキスタン、アメリカSW部、メキシコNW部
・高極(5日12UTC) 36℃:サウジアラビアS部、イラン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/