全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2023年9月2日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ポルトガルの寒冷渦:寒気南下
・シベリア125Eの寒気トラフ:寒気南下
・グリーンランドS部の寒冷渦:寒気南下
・オーストラリアのSWの寒気トラフ:寒気北上
・南太平洋80Wの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・ポルトガルの寒冷渦:寒気南下、850hPa・12℃線が35N以南まで
・バレンツ海のリッジ:暖気東進、850hPa・4℃線は80N
・モンゴルのリッジ:暖気北上、850hPa・28℃線が45Nまで
・シベリア125Eの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が55Nまで
・アメリカ100W付近で昇温:850hPa・28℃以上の領域出現
・グリーンランドS部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・-4℃線が60N以南まで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特に太平洋140Wの寒気トラフの流れで蛇行大
・南アフリカのSWの寒気トラフ:ブロッキング、850hPa・0℃線は30Sの少しS
・オーストラリアのSW(110E)の寒冷渦:寒気北上、850hPa・0℃線が30S近くまで
・太平洋140Wの寒気トラフ:ブロッキング、850hPa・4℃線は30Sの少しN
・同80Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S近くまで
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海、ラプテフ海、バッフィン湾
・南半球低極 -48℃:南極大陸20E85S、100E84S付近
・高極(2日00UTC) 32℃:イラン、アフガニスタン、アメリカ中央部
・高極(2日12UTC) 32℃:アラビア半島~パキスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/