全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2023年12月3日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ポーランド~イタリアの寒気トラフ:寒気東進
・シベリア80Eの寒冷渦:寒気南下
・シベリア140Eの寒冷渦:寒気強化
・オーストラリアW部での昇温
・アルゼンチンのSEの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・ポーランド~イタリアの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-8℃線は45Nの少しS
・シベリア80Eの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-12℃線が50Nまで
・同140Eの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-40℃以下の領域出現
・アメリカ90Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は35N
・グリーンランドの高気圧:850hPa・-4℃以上の暖気持続
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特に南極大陸120Eのリッジの流れで蛇行大
・インド洋105Eの寒冷渦:寒気北上、850hPa・4℃線が35S近くまで
・オーストラリアW部で昇温:850hPa・28℃以上の領域拡大
・ニュージーランドS部の寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が45Sまで
・太平洋135Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しN
・アルゼンチンのSE(55W)の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40S
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -40℃:シベリア140E
・南半球低極 -20℃:南極大陸05W83S付近
・高極(3日00UTC) 28℃:ボツワナS部
・高極(3日12UTC) 28℃:ナミビア~南アフリカ、オーストラリアW部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/