全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2025年1月12日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イギリスのリッジ:暖気北上
・ベラルーシの寒冷渦:寒気南下
・日本の寒気トラフ:寒気東進
・カナダ95Wの寒冷渦:寒気南下
・アルゼンチン中央部での昇温

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にイギリスのリッジ、カナダW部のリッジの流れで蛇行大
・イギリスのリッジ:暖気北上、850hPa・8℃線が60Nまで
・チュニジアの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が35N以南まで
・ベラルーシの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-8℃線が40N近くまで
・シベリア60Eのリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が60N以北まで
・同95Eの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-16℃線が55N以南まで
・日本の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は30Nの少しS
・カムチャツカ半島のEの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-16℃線が50N以南まで
・アメリカ110Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が40N以南まで
・カナダ95Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-20℃線が50N近くまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・大西洋30Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S近くまで
・南アフリカのSEの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が35Sまで
・インド洋100Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・8℃線が30S近くまで
・太平洋85Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しS
・アルゼンチン中央部で昇温:850hPa・20℃以上の領域出現

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:グリーンランドNE部、シベリア160E付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸110~155E付近
・高極(12日00UTC) 24℃:アフリカ大陸S部、マダガスカルS部、オーストラリア
・高極(12日12UTC) 28℃:アフリカ大陸S部、オーストラリアW部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/

北半球海面気圧1月12日12UTC
北半球500hPa高度1月12日12UTC
南半球海面気圧1月12日12UTC
南半球500hPa高度1月12日12UTC
全球500hPa高度1月12日12UTC