全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年7月16日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シベリア70~110Eの高気圧:昇温
・アメリカSW部の高気圧:昇温
・東シベリア海の寒冷渦:850hPa・-8℃以下の寒気
・南大西洋45Wの寒気トラフ:ブラジルS部、パラグアイで寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
大西洋25W、スヴァールバル諸島のW、バルト海に寒冷渦。イタリアに寒気トラフ。ロシアE部~シベリア65Eに寒気トラフ。シベリア90Eに寒冷渦。同70~110Eに高気圧、昇温。日本海に寒気トラフ。東シベリア海に寒冷渦。太平洋170Eに寒気トラフ。同155Wに寒冷渦。カナダNW部に寒冷渦。アメリカW岸、カナダ90Wに寒気トラフ。大西洋55Wに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋160Wのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:00W、70E、160Wに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋20Wに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40S以北まで北上。インド洋85Eに寒気トラフ、850hPa・-4が40Sまで。ニュージーランドに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで。太平洋160Wにリッジ。同140Wに寒冷渦。同105Wに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで。大西洋45Wに寒気トラフ、ブラジルS部、パラグアイで寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アメリカSW部に高気圧、アメリカSW部、メキシコNW部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:東シベリア海160E72N付近
・南半球低極 -44℃:南極大陸40W85S~20E84S付近
・高極 36℃:イラン、アフガニスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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