全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年3月2日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アイスランドのNEの高気圧:停滞、強化
・アメリカのSWの寒冷渦:寒気南下
・エルズミーア島のWの寒冷渦:寒気拡大
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
アイスランドのNEに高気圧、停滞、強化。イギリス~スペインに寒気トラフ。イランNW部に寒冷渦。カザフスタン70E、シベリア80Eに寒気トラフ。中国85E~シベリア110Eにリッジ。バングラデシュに寒気トラフ。中国NE部に寒冷渦。日本海~日本W部に寒気トラフ。シベリア150Eに高気圧。太平洋170Wに寒気トラフ。同145Wに高気圧、アメリカW部にかけてリッジ。アメリカのSWに寒冷渦、寒気南下。エルズミーア島のWに寒冷渦、寒気拡大。カナダ90Wに寒気トラフ。大西洋55Wに寒冷渦、寒気トラフ。グリーンランドS部に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:10Eに高気圧。55E、80E、150Eに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋20Wに寒気トラフ。インド洋55Eに寒気トラフ。オーストラリアのSの150Eに寒気トラフ、寒気北上、ニュージーランドで昇温。太平洋105Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S近くまで北上。ブラジルS部に低気圧。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
メキシコE部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:北極海120W80N付近
・南半球低極 -36℃:南極大陸150E74S付近
・高極 28℃:エチオピア、イエメン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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