全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年5月2日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・モロッコのリッジ:昇温
・サハリンのNWの寒冷渦:寒気南下
・日本のリッジ:暖気東進
・タスマン海の寒気トラフ:オーストラリアSE部に寒気

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にサハリンのNWの寒冷渦を周る流れで蛇行大。
大西洋30Wに寒冷渦、寒気トラフ。モロッコにリッジ、昇温。アルジェリア、バルカン半島に寒気トラフ。ロシアW部~フィンランドにリッジ、暖気北上。北極海90Eに寒冷渦。バングラデシュに寒気トラフ。黄海に寒冷渦。サハリンのNWに寒冷渦、寒気南下。日本にリッジ、暖気東進。太平洋170W、同140Wに寒冷渦。カナダ115Wにリッジ、昇温。同65Wに寒冷渦、寒気南下。大西洋70Wに寒気トラフ。同50Wにリッジ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特にオーストラリアE岸~太平洋100W、および南極大陸110Eのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:110~20Eにリッジ、暖気。70E、170W(ロス海)、65W(ウェッデル海)に寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:アフリカ大陸のSの10Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで北上。インド洋90Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40S以北まで。タスマン海155Eに寒気トラフ、オーストラリアSE部に寒気。太平洋140Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで。同85Wに寒冷渦。大西洋40W~ブラジルS部に寒気トラフ、寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
マリ~チャド付近で降温。スーダンで昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -24℃:北極海80E84N付近
・南半球低極 -36℃:南極大陸00E87S付近
・高極(2日12UTC) 28℃:マリE部~エチオピアNW部、エリトリア、サウジアラビア、イエメン、パキスタン、インド、中国110E
・高極(3日00UTC) 28℃:マリ、ブルキナファソ、ニジェール、チャド、メキシコ、アメリカS部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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