全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年5月28日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・南北両半球で偏西風の蛇行大
・ポルトガル~イギリスのリッジ:暖気北上
・アメリカSW部のリッジ:停滞、昇温持続
・バッフィン湾の寒冷渦:寒気強化
・モザンビーク湾の寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に大西洋35W~シベリア75Eで蛇行大。
大西洋35Wに寒気トラフ。ポルトガル~イギリスにリッジ、暖気北上。フィンランドに寒気トラフ。バルカン半島に寒冷渦。イラン~カザフスタンにリッジ。シベリア80Eにリッジ。ラプテフ海に寒冷渦。モンゴルW部に寒気トラフ、寒気南下。シベリア140Eにリッジ。オホーツク海、太平洋145W、同130Wに寒冷渦。カナダNW部に高気圧、北極点近くにかけてリッジ。アメリカSW部にリッジ、停滞、昇温持続。同95Wに寒冷渦。カナダ110W、同95Wに寒気トラフ。アメリカNE部にリッジ、暖気東進。バッフィン湾に寒冷渦、寒気強化。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に大西洋20W~インド洋105E、太平洋140Wの寒気トラフを周る流れで蛇行大。
南極大陸:10Wに低気圧。50Eにリッジ、暖気南下。95Eに高気圧、暖気。140Eにリッジ。170E(ロス海)に寒冷渦。南極点付近にリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋25Wに寒気トラフ。モザンビーク海峡に寒気トラフ、アフリカ大陸SE部で寒気北上。オーストラリアのSWに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上。太平洋140Wに寒気トラフ。同85Wに寒冷渦。チリS部に寒冷渦、850hPa・0℃が40S以北まで。ブラジルS部にリッジ、昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アラビア半島で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -16℃:バッフィン島
・南半球低極 -44℃:南極大陸95E87S付近
・高極(28日12UTC) 32℃:イラン、パキスタン、インド
・高極(29日00UTC) 32℃:メキシコ、アメリカSW部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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