全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年6月2日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ウクライナの寒冷渦:降温、寒気南下
・モンゴルE部の寒冷渦:S側を暖気東進
・アメリカ90Wのリッジ:暖気東進
・南極点近くの大規模な高気圧:昇温

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特に大西洋60W~シベリア、カザフスタン60Eで蛇行大。
大西洋35Wに高気圧。同20Wに寒冷渦。スヴァールバル諸島に寒冷渦、イギリスN部にかけて寒気トラフ。アルジェリアNW部~スペインにリッジ、昇温。北欧~バレンツ海にリッジ。ウクライナに寒冷渦、降温、トルコ、エジプトに寒気南下。カザフスタンW部にリッジ、昇温。シベリア75E、北極海115Eに寒冷渦。モンゴルE部に寒冷渦、S側を暖気が昇温しつつ東進。シベリア135E~日本N部に寒気トラフ。ボーフォート海に高気圧。太平洋180Wに寒気トラフ。同160W、同125Wに寒冷渦。エルズミーア島のSに寒冷渦。アメリカ90Wにリッジ、暖気東進。大西洋60Wに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
南極大陸:10W(南極点近く)に大規模な高気圧、昇温。65Eに寒冷渦。105E、140E、140Wに低気圧。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋05Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで北上。インド洋90Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで。オーストラリアのEに寒冷渦。太平洋135Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。同80Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S近くまで。ウルグアイ付近に寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
チャド~スーダン付近で昇温。中国W部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:カナダNE部、バッフィン湾
・南半球低極 -36℃:南極大陸80E78S、105E71S、135E78S付近
・高極(2日12UTC) 32℃:サウジアラビア、イラン、パキスタン
・高極(3日00UTC) 28℃:マリ~イラン、メキシコ、アメリカW部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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