全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年6月3日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・大西洋35Wの高気圧:停滞、暖気拡大
・中国NE部の寒冷渦:S側を暖気が強まりつつ東進
・アメリカのSWの寒冷渦:アメリカSW部で昇温
・タスマン海の寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に大西洋35Wの高気圧を周る流れで蛇行大。
大西洋35Wに高気圧、停滞、暖気拡大。同20Wに寒冷渦。ウクライナに寒冷渦、停滞。バレンツ海、北極海110Eに寒冷渦。カザフスタンW部~ロシア45Eにリッジ、暖気北上。シベリア80Eに寒冷渦。中国NE部に寒冷渦、S側を暖気が強まりつつ東進。太平洋175Eに寒気トラフ。ボーフォート海に高気圧。太平洋150Wに寒冷渦。アメリカのSWに寒冷渦、アメリカSW部で昇温。バッフィン湾、カナダ110W、セントローレンス湾に寒冷渦。ラブラドル海にリッジ、昇温。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:20W(南極点近く)に高気圧、縮小、暖気。20W(ウェッデル海)、70E、125E、135E、175W(ロス海)に寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋20Wに寒気トラフ。インド洋75Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで北上。タスマン海160Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。太平洋120Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。チリに寒冷渦、850hPa・0℃が35S近くまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
サハラ砂漠W部に高気圧、昇温。中国100~120E付近で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:カナダN部、バッフィン湾、グリーンランドN部
・南半球低極 -40℃:南極大陸140E75S付近
・高極(3日00UTC) 28℃:マリ~イラン、メキシコ、アメリカW部
・高極(3日12UTC) 32℃:サウジアラビア、イラン、パキスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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