全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年6月5日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北海の寒冷渦:寒気南下
・シベリア85Eの寒冷渦:寒気南下
・アメリカ105Wの高気圧:昇温
・グリーンランドS部のリッジ:暖気北上
・南太平洋100Wの寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に北海の寒冷渦を周る流れで蛇行大。
大西洋35W~グリーンランドS部にリッジ、グリーンランドS部では暖気北上。大西洋25Wに寒冷渦。北海に寒冷渦、寒気南下。イタリア~チュニジアに寒気トラフ。ノルウェーのNにリッジ、暖気北上。ロシアS部に寒気トラフ。ロシア55Eにリッジ、暖気北上。北極海100E、シベリア85Eに寒冷渦。インドN部に低気圧。サハリンに寒冷渦、寒気東進。太平洋175Wに寒冷渦、同175Eに寒気トラフ。同140Wに寒冷渦。ボーフォート海に高気圧。アメリカのSWに寒冷渦。カナダ105W、同65W、グリーンランドE部に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:南極点近くに高気圧、縮小、暖気。00E、170W(ロス海)に寒冷渦。90Eにリッジ、暖気南下。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋20Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上。マダガスカルのSに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで。ニュージーランドに寒気トラフ。太平洋145Wに寒冷渦。同100Wに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで。アルゼンチンN部に寒冷渦。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
イランに高気圧、昇温。中国80~110Eで昇温。アメリカ105Wに高気圧、昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:グリーンランド72N以北
・南半球低極 -40℃:南極大陸110E70S~140E71S付近
・高極(5日00UTC) 32℃:イラン、UAE、オマーン、メキシコ、アメリカW部
・高極(5日12UTC) 36℃:イラン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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