全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年8月2日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北海~フランスの寒気トラフ:寒気南下
・シベリア75Eに高気圧:W側で暖気北上
・アメリカ110W~カナダ105Wの大規模なリッジ:暖気東進
・オーストラリアSW部の寒冷渦:寒気北上
・南大西洋10Wの寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特にアメリカ~カナダの大規模なリッジを通る流れで蛇行大。
アイスランドに寒冷渦、北海~フランスに寒気トラフ、寒気南下。バルカン半島NW部~バルト海にリッジ、降温。ロシアN部に寒冷渦、黒海にかけて寒気トラフ、寒気南下。シベリア75Eに高気圧、W側で暖気北上。シベリア110Eに高気圧。モンゴルE部、ベーリング海175W、アラスカのSに寒冷渦。アメリカ110W~カナダ105Wに大規模なリッジ、暖気東進。エルズミーア島のW、大西洋50Wに寒冷渦。カナダ80Wに寒気トラフ、寒気南下。アメリカ95Wに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にオーストラリアのSのリッジ、大西洋35Wのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:20E、160Eに寒冷渦。130Eにリッジ、暖気。140Wにリッジ、暖気。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋10Wに寒気トラフ、850hPa・-8℃が40Sまで北上。オーストラリアSW部に寒冷渦、寒気北上、850hPa・0℃が30S近くまで。オーストラリアのSの140Eに寒冷渦、寒気東進、850hPa・0℃が40S以北まで。太平洋105Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで。大西洋60Wに寒気トラフ、チリ、アルゼンチンの35S以南で寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
サハラ砂漠W部(モーリタニア、アルジェリアW部付近)で昇温。アルゼンチンN部~ブラジルS部付近で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:エルズミーア島のWの寒冷渦中心周辺
・南半球低極 -48℃:南極大陸20W87S、105E86S付近
・高極(2日00UTC) 36℃:アメリカ110W付近
・高極(2日12UTC) 36℃:サウジアラビア

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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