全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年11月9日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北欧S部~グリーンランドのリッジ:暖気北上
・日本海の寒気トラフ:寒気東進
・アメリカ115Wの寒気トラフ:寒気南下
・オーストラリアのSWの寒冷渦:寒気東進

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大。特に北欧S部~グリーンランドのリッジを通る流れで蛇行大。
・北欧S部~グリーンランドのリッジ:暖気北上、グリーンランドで850hPa・-8℃線が75Nまで北上
・スペインの寒気トラフ:寒気東進
・イランのリッジ:昇温
・ロシアSE部の寒気トラフ:850hPa・-8℃線が50Nまで南下
・カラ海の寒冷渦:S側で降温、850hPa・-8℃以下の領域が拡大
・シベリア115Eのリッジ:暖気東進
・北極海150Eの高気圧:昇温見られず
・日本海の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35N
・カナダ120Wのリッジ:昇温
・カナダ115Wの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-20℃以下の領域が拡大
・アメリカ115Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が35N以南まで
・カナダ100Wの寒気トラフ:850hPa・-16℃以下の寒気が東進
・カナダ80Wのリッジ:暖気東進
・グリーンランドのSの寒冷渦~大西洋40Wの寒気トラフ:850hPa・0℃線が40N以南まで南下
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・南極大陸80Eのリッジ:暖気南下
・南アフリカ、ナミビアのWの寒気トラフ:寒気東進、ナミビアS部、南アフリカで降温
・オーストラリアのSWの寒冷渦:寒気東進、オーストラリア中部で昇温
・ニュージーランドN部の寒冷渦:寒気少し弱まる(昇温)
・太平洋105Wの寒冷渦:850hPa・0℃線が35S以北まで北上
・アルゼンチンN部~ボリビア付近で降温

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -24℃:シベリア135E56N、同145E63N付近、グリーンランドN部
・南半球低極 -28℃:南極大陸10E85S~140E86S付近
・高極(9日00UTC) 28℃:ナミビア、ザンビア、ジンバブエ
・高極(9日12UTC) 28℃:ナミビア~ザンビア

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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