全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年12月1日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・モンゴルの寒気トラフ:寒気南下
・アメリカNE部の寒冷渦:寒気南下
・グリーンランドNE部の寒冷渦:強い寒気東進
・オーストラリアE部の高気圧:暖気

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特にアメリカNE部の寒冷渦を周る流れで蛇行大。
・大西洋25Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は50Nの少しS
・イギリス~ノルウェーのWのリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が70N近くまで
・ドイツの寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が45Nまで
・北欧の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は60N
・ロシアNW部の寒気トラフ:寒気北上
・エジプトの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・8℃線が25Nまで
・シベリア70Eの高気圧:昇温、850hPa・-4℃以上の暖気
・モンゴルの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-12℃線が40N近くまで
・太平洋150Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Nの少しN
・カナダ120Wのリッジ:暖気北上
・カナダ105Wの寒冷渦:寒気強化
・アメリカNE部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・-8℃線が35N以南まで
・グリーンランドNE部の寒冷渦:強い寒気東進
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・南極点付近の寒冷渦:寒気強化、850hPa・-24℃以下
・南アフリカのSの寒気トラフ:南アフリカ、ナミビアS部で寒気北上
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:寒気東進、オーストラリア中部、SE部では寒気北上
・同E部の高気圧:850hPa・28℃以上の暖気
・ニュージーランドのリッジ:暖気東進
・太平洋80Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が45S近くまで

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -28℃:シベリア140E63N、カナダ105W75N付近、グリーンランドNE部
・南半球低極 -24℃:南極点付近
・高極(1日00UTC) 28℃:オーストラリアE部
・高極(1日12UTC) 28℃:ナミビア、ボツワナ、オーストラリアE部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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