全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年12月5日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イギリス~アルジェリアの寒気トラフ:寒気南下
・バイカル湖の寒気トラフ:強い寒気南下
・カナダ120Wのリッジ:ブロッキング
・グリーンランドN部の寒冷渦:寒気強化
・オーストラリアのSの寒冷渦:寒気東進

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特に大西洋30W~モンゴル付近の流れで蛇行大。
・北極点付近の高気圧:特に昇温は見られず
・イギリスの寒冷渦、アルジェリアにかけての寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線がアルジェリアN部まで
・ロシア40Eの高気圧:暖気北上、850hPa・-4℃線が70N近くまで
・カザフスタン70Eの寒冷渦:850hPa・-12℃以下の寒気が拡大
・バイカル湖の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-20℃線が55Nまで
・タイミル半島の寒冷渦:周囲の広範囲で850hPa・-20℃以下の領域が拡大
・ボーフォート海の寒冷渦:寒気強化、850hPa・-20℃以下
・カナダ120Wのリッジ:ブロッキング、850hPa・0℃線はやや南下して60Nの少しN
・メキシコNW部の寒冷渦:850hPa・4℃以下の寒気持続
・カナダ70W~アメリカ80Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-4℃線が40N以南まで
・グリーンランドN部の寒冷渦:寒気強化、850hPa・-32℃以下
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・インド洋60Eの寒気トラフ:寒気東進、アフリカ大陸SE部(南アフリカE部、ボツワナE部、ジンバブエ、モザンビークS部)では寒気北上
・オーストラリアのSの寒冷渦:寒気東進、オーストラリアS部~SE部では降温
・太平洋105Wの寒冷渦:寒気東進
・チリS部のリッジ:チリ30S以南、アルゼンチン35S以南で昇温
・大西洋30Wの寒気トラフ:アルゼンチンN部~ブラジルS部で寒気北上

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:グリーンランドNE部
・南半球低極 -20℃:南極大陸130E75S付近
・高極(5日00UTC) 28℃:オーストラリア中央部
・高極(5日12UTC) 28℃:アンゴラ、ナミビア、オーストラリア中央部、E部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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