全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2022年5月29日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アイスランドの高気圧:暖気北上
・中国NE部の寒冷渦:寒気南下
・アメリカ・カナダ90Wのリッジ:暖気東進
・南アフリカの寒気トラフ:寒気北上
・オーストラリアのSの寒冷渦:寒気北上

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にアイスランドの高気圧を周る流れで蛇行大
・アイスランドの高気圧:暖気北上、850hPa・8℃線が75Nまで
・バルカン半島の寒気トラフ:寒気東進
・中国NE部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・12℃線が40N以南まで
・アメリカ・カナダ90Wのリッジ:暖気東進、850hPa・12℃線は50Nの少しS
・カナダ70Wの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-4℃以下
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にインド洋100E~ニュージーランドのSの流れ、太平洋~南極大陸90Wのリッジの流れで蛇行大
・ロス海の寒冷渦:S側で昇温、850hPa・-8℃以上
・南アフリカの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が35S以北まで、南アフリカW部、ナミビアS部で降温
・インド洋75Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が35Sまで
・オーストラリアのSの寒冷渦:寒気北上、850hPa・0℃線が30S近くまで
・ニュージーランドのSのリッジ:暖気南下、850hPa・8℃線が40S以南まで
・太平洋130Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しN
・大西洋55W(アルゼンチンのE)の寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-4℃線が40S以北まで、アルゼンチン40S以北、ウルグアイで降温

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -16℃:北極海の寒冷渦中心付近、エルズミーア島S部、バッフィン島N部
・南半球低極 -40℃:南極大陸90E87S~125E76S付近
・高極(29日00UTC) 32℃:アメリカ中部、メキシコN部
・高極(29日12UTC) 32℃:サウジアラビア

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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