全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年11月7日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシア55E~カスピ海の寒気トラフ:寒気南下
・中国NE部の寒気トラフ:寒気南下
・アメリカ120Wの寒冷渦:寒気南下
・南大西洋00Wの寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大。特にルーマニアの高気圧、太平洋150Wのリッジを周る流れで蛇行大。
・イギリスのリッジ:暖気
・ルーマニアの高気圧:W側で昇温、フランス、ドイツで850hPa・12℃以上
・エジプト~リビアの寒気トラフ:850hPa・12℃以下の寒気
・ロシア55E~カスピ海の寒気トラフ:850hPa・0℃線が45N以南まで南下
・カラ海の高気圧:周囲(北極点付近含む)で降温
・中国NE部の寒気トラフ:850hPa・-8℃線が45N以南まで南下
・太平洋175Eの寒気トラフ:寒気南下
・アメリカ120Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が30N近くまで
・グリーンランドNW部の寒冷渦:グリーンランドN部で850hPa・-24℃以下の領域が拡大
・カナダ60Wの寒気トラフ:850hPa・-12℃線が50Nまで南下
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大。
・南極大陸95Eの高気圧:昇温
・大西洋00Wの寒気トラフ:850hPa・0℃線が35S以北まで北上
・アフリカ大陸10S以南(南アフリカW部を除く)で昇温
・インド洋95Eの寒気トラフ:850hPa・0℃線が35Sまで北上
・オーストラリア135Eのリッジ:オーストラリア中部~E部で昇温
・タスマン海160Eの寒気トラフ:850hPa・0℃線が35S近くまで北上
・ボリビア、パラグアイ付近で昇温、850hPa・20℃線拡大

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -24℃:シベリア125E60N付近、グリーンランドN部~エルズミーア島
・南半球低極 -28℃:南極大陸10E87S~45E76S、120E73S、145E73S付近
・高極(7日00UTC) 28℃:ボツワナN部とその周辺
・高極(7日12UTC) 32℃:ナミビア

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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